無題

約 14年間勤めた会社を退職した。
その間に 2児の父になって、「イクメン」という言葉が流行る前に育児休暇も取ったけど、
目の前の仕事をしっかりこなし続けた。
気づいたらアラフォーに収めるのが難しいぐらいの歳になっていた。

暖かく送り出していただいた。
最後の1ヶ月でメンバーを変えては妻が呆れるくらいの数の飲み会をこなした。
途中で辞めていく人間に対しみんな馬鹿みたいに暖かかった。

最終出社後の送別会から帰って、何故か泣いた。
何でだか、よくわからなかった。
新しい仕事はこれまでより面白いし、条件も良い。
寂しくて泣いたのか?

一晩明けて、丁寧に自分の気持ちを辿ってみた。
どうやら自分は悔しかったようだ。

少しずつ綻びが目立ってゆく会社。
それを何とかするには地位も力もない自分。
気力だって削がれていった。
期待してくれた後輩だっていたはずなのに、
応えられずに、何も出来ずに退職した自分が悔しかったんだ。

この悔しさを忘れずに生きる。

ここは便所の落書き。返事は要らない。